私が生まれ育った熊本県天草には、イルカが泳いでいて縄文時代から塩作りがされている小さな島があります。

その島から、草が生い茂る細い山道を20分ほど車で登ったところに、掃除が行き届いたきれいな養鶏場がありました。

養鶏場は独特の嫌な匂いが漂っている所が多いのですが、ここではそんな匂いも無く、鳥と虫と鶏の声、草の香りがする養鶏場です。

そんな自然豊かな環境の中で、全飼育期間抗生物質不使用の飼料を使い、強くて健康で安全な天草大王が育てられていました。

全飼育期間抗生物質不使用なのは、いくつかの天草大王生産者さんの中でも、この天草大王公元さんだけなのだそうです。

ヒトと同じように「子どもの頃の腸内環境を整えてあげれば、生涯、元気で病気になりにくい元気な鶏が育つんです」という言葉の通り、孵化してからの日数によって食べ物や環境を変えながら、1羽1羽大切に育てられているのがわかりました。

生産者さんの「強い鶏に育てば薬は要らないと」との思いをお聞きして、『ここの天草大王しかない！』と強く思いました。

一般的な鶏の飼育期間は40日〜50日ですが、約3倍の120日〜150日かけて育てられています。

長くなった分、当然コストがかかるのですが、肉に旨味がすごくあり、ガラで取ったスープは臭みがなく野菜との相性も抜群で本当に美味しいのです。

生産者様から直接仕入れさせていただくことで、しめた翌日に新鮮な状態でお店に届くので、安心してお召し上がりいただけるのも、当店の水だきの大きな特徴の1つです。